アメリカ旅行中にレンタカーが故障したときのレポートです。同じような状況になる方は少ないかもしれませんが、誰かの参考になれば幸いです。フリーウェイで車が故障してからホテルに到着するまでの記事は「前編」にまとめています。
本記事では、ホテルからラスベガスのALAMOに行き、新しいレンタカーを借りるまでの様子を中心に記載しています。
8:30 起床。まずは予約していたツアーに参加する
8:30に目覚ましアラームで起床。5:30に寝たのでまだ眠いです。ボーっとしていたら、誰かがノックもなく客室のドアをあけてきました。「え!?」と思ってドアに向かおうとした直後、その誰かは客室には入らず立ち去っていきました。
おそらくハウスキーピングのスタッフがマスターキーで入ってきたものと思われます。我々は本日の午前4時にチェックインしたばかりなので、空き部屋と思われていた可能性はあります。かなり驚きましたが、目覚ましには良い出来事でした。
本日は9時にベラージオ集合でウォーキングフォトツアーに参加し、午後はラスベガスのALAMO(レンタカー会社)に行って新しい車を借りる予定があります。
子どもたちはなるべく長く寝かせてあげたいので、部屋を暗くしたまま着替えと荷物の整理をしました。昨日の夕方からろくに食事をしていないことや寝不足が影響しているのか、頭の働きが鈍く、ボーっとしています。出発直前に立て続けに忘れものに気づいたりして、予定より5分ほど遅れてホテルを出発し、ツアーの集合場所であるベラージオに向かいます。Uberを利用することも考えましたが、ホテルの周辺はUber乗り場が決まっているらしく、その乗り場がすぐには見つけられそうもなかったのであきらめました。
子どもたちはまだ寝ています。長女をベビーカーに乗せ、次女を抱っこしながら進みます。ベラージオ周辺はエレベータがない陸橋も多いため、長女を乗せたままのベビーカーを抱えて何度か階段を上り下りして、ベラージオに到着。ロビーに向かっている途中で集合時間になってしまい、ガイド氏から電話がかかってきました。現在地を伝えたらガイド氏が我々の場所まで来てくれて、ウォーキングフォトツアーがスタート。本ツアーのお客さんは我々だけのため、ガイド氏には迷惑をかけてしまいましたが他のお客さんの迷惑にはなっていないことが救いです。
ウォーキングフォトツアーに参加するのは今回が3回目です。ラスベガス中心部の名所を巡りながら写真もたくさん撮ってもらえるので、写真好きの私としては大変お気に入りのツアーです。ただ今回は、子どもたち(特に長女)が寝不足や顔見知りの影響で終始不機嫌。妻や私もコンディション的に常にニコニコとはいきませんでした。ガイド氏には子どもたちのわがままに辛抱強く対応していただきありがたかったです。また機会があれば参加したいです。
ツアー終了後、シェイクシャックでランチしました。私はシャックスタックを選択。シェイクシャックは好きなはずなのに今日ばかりは「すごく美味しい!」という感想には至らず。2~3時間ほどしか寝ていないとか、これからALAMOで新しい車を借りなければならないことへの不安とかで食事を楽しめていない気はしました。ちなみにバーガー3つとポテト1つとミルク1つで8000円を超えました。ラスベガスの中心部ということや円安の影響を考慮しても、ファストフードらしからぬ価格だと感じました。将来、日本人はアメリカを気軽に観光できなくなってしまうかもしれません。
14:50 レンタカー会社にダメもとでテキストメッセージを送る
シェイクシャックで昼食後、ホテルに戻って1時間くらい部屋でのんびりしていましたが、そろそろALAMOに新しい車を借りに行くことにしました。本当は家族も一緒に来てくれると心強いのですが、何時間待たされるかわからないし、子どもたちも疲れていると思うので、私が1人で行くことにします。
昨日やりとりしていたALAMOの番号にダメもとで以下の趣旨のテキストメッセージを送付してみました。
・昨日は警察の助けを受けてベネチアンに行くことができました。
・いまからラスベガスのALAMOに行って新しい車を借りようと思うのですが、ベネチアンからALAMOまでのUberの手配をお願いできますか?
10分ほど待ちましたが返事はありません。10~20ドルくらいのためにこれ以上の時間や手間をかけるのは勿体ないため、ALAMOのサポートはあきらめて自腹でハリーリード国際空港近くのALAMOに向かうことにしました。ベネチアンのUber乗り場がどこにあるのか、ALAMOでスムーズに車を借りられるのか、希望のサイズの車はあるか、など心配事は多く、足取りは重いです。。。
15:00 諦めてホテルを出発。Uber乗り場を探す
ホテルの部屋を出発したのは15:00頃で、Uberに乗れたのは15:50頃でした。
ベネチアンの正面入口でUber乗り場を指し示す看板を見つけるところまでは早かったのですが、看板が示す方向に進むも、途中で道がわからなくなり、ホテルのまわりをグルグル回りました。看板が少ないし、文章の説明もないのでとてもわかりにくいと感じましたが、私自身もだいぶグロッキーだったので理解力、判断力が鈍っていたことは否めません。ベネチアンのUber乗り場はホテルの駐車場のエレベータで3階に上がったところにあります。1階をグルグル回っていた時間は無駄でした。すべてのUber乗り場を示す看板に「3階」と書いておいてくれ!
Uber乗り場に到着後、アプリで配車依頼をして、ドライバーが決まるところまではスムーズだったのですが、ドライバーがなかなかUber乗り場に到着しませんでした。Uber乗り場は3階にありますが、どうやらドライバーは1階に待機しているようです。スマホのマップ上ではUberと私が同じ位置にいるように見えるものの、実際には車は到着していません。アプリ画面には「ドライバーが到着しました、早く乗ってください」みたいなメッセージが表示されています。「どうするんだこれ・・・ドライバーも迷っているのか・・・俺が1階に行くべきなのか・・・」と思いつつそわそわしながらアプリ画面を見ていると、5分ほどして車が動き出し、3階のUber乗り場に現れました。色々ありましたが、これでようやく出発できます。
ちなみにUberアプリ上は私の乗車が遅れたことになっているようで、料金にWait Timeという費目が加算されていました。およそ0.5ドルでしたが、なんでやねんという感じです。ちなみにベネチアンからハリーリード国際空港のALAMOまでは20分弱のドライブで、料金はほぼ20ドルでした。
16:10 レンタカー会社のオフィスに到着
Uberを降り、建物に入ってすぐALAMOの看板をみつけ、カウンターに向かいます。待ち時間はゼロでした。
カウンターで以下の2点を伝えました。
・昨日の夜にレンタカーが故障し、ALAMOの手配でレッカーされたこと
・今日は代わりの車を借りに来たこと
すると、2階にあるカスタマーサービスに行くようにと言われました。エスカレータに乗って2階へ。
カスタマーサービスはすぐに見つかりました。カウンターが2つあり、白人男性(ケビン)と黒人女性(デニース)がそれぞれカウンターに座っていました。先客はゼロなので、どちらにお願いしようか迷いましたが、両者を交互に見ながら状況を話すことにしました。こちらの説明が終わったところでデニースがケビンに指示を出し、2人とも別々のところに電話を始めました。デニースはALAMOのEmergency Callに事実確認をしているようでしたが、ケビンが誰と電話しているのかは不明でした。しばらくすると大柄な黒人男性が登場。どうやらカスタマーサービスの責任者のようです。ケビンは彼に電話していたのかなという気がします。
デニースが責任者に状況を説明したところ「まずは私に車を選ばせてからアグリーメントをアップデートするように」との指示がありました。今のところ、スムーズに事が運びそうで安心しましたが、まだ予断は許しません。デニースがキーボードをカタカタ打って、「Vehicle Exchange Form」というものをプリントアウトしました。その紙をもち、デニースと2人でカスタマーサポートのオフィスを出ます。「そういえば、あなたの車はどこにあるの?」と言われたので「いや、レッカーされたから無いけど」と答えたら「あ~そうだったそうだった!」と爆笑されました。私は疲労と不安で苦笑いしかできませんでした。
16:22 車選びをする
デニースがMid SUVが停車しているエリアまで案内してくれて、車を管理しているスタッフに事情を説明してくれたあと、「好きな車を決めたら戻ってきて」と言い残し、カスタマーサポートオフィスに帰っていきました。
ご存じの方も多いと思いますが、ALAMOではお客が好きな車を選ぶことができます。1番手前にJEEPがありました。魅力的ではあるけど、何となく、日本車のほうが運転しやすく燃費も良い気がして、ほかの車も見てみることにしました。少し離れたところにトヨタ車と日産車がありましたが、よくよく見ると、どうやらこれらはコンパクトSUVのようです。このサイズだとおそらく荷物が入り切りません。実質的にMid SUVはJEEPのみのようです。「ではJEEPにするか」と思って引き返そうとしたところ、老夫婦がJEEPを眺めていました。「JEEPもいいけど、ちょっと他の車も見てみようか・・・」などと話し合っているような雰囲気です。もしJEEPをとられてしまったら我々が選べる車がなくなってしまうので、「JEEPは選ばないで。ほかの車もみて」と心の中で祈りながらJEEPのほうへ移動し、老夫婦がトヨタ車を見ているときにJEEPに乗り込みました。
皮張りで高級感のあるシート。背もたれの角度や形、座り心地には少し違和感がありますが、うまく調整すれば大丈夫そうかなという感じです。それよりも車内に充満するマリ●●ナっぽいニオイが気になります。あと、エンジンをかけたらR&Bの大音量が流れました。良くも悪くもワイルドな感じです。ともあれ、ほかに選択肢もないのでこれに決めました。
16:30 契約の更新作業を開始
カスタマーサポートオフィスの脇にJEEPを停め、デニースに車を選び終えた旨を伝えました。デニースがモニターとにらめっこしながらキーボードを叩きはじめました。デニースは時折「はぁ?」と独り言をいったりため息をついたり、頭を抱えたりしています。ときどき「どこで車を借りたんでしたっけ?」とか「どこで車を返す予定なの?」などと聞かれ、それに答える以外は、デニースの前で立って待ちます。「悪いけど、ここで車は貸せない」「オンタリオに行ってくれ」などと言われたらどうしようと内心不安になりながら、ひたすら待ち続けました。
30分ほど経った頃、「すべての手続きが完了した」と言われ、新しいアグリーメントを受け取りました。デニースによると、オンタリオのALAMOで新しい車を借りるようにアグリーメントが修正されていたので、いま再修正を行ったとのことでした。ほかにもいくつかエラーがあって、それらも修正したので時間がかかったとのことです。最新版のアグリーメントでは、最初からJEEPを借りたことになっていました。貸出日、貸出場所、返却予定日、返却場所などを念入りに確認し、これで問題ないと返事しました。
最後にデニースから、車の故障とサポートの不備について謝られました。今回のトラブルでALAMOから謝罪を受けたのはこれが初めてだったと思います。失礼ながら、このタイプの見ための人に苦手意識を持っていましたが、誠実かつ正確に対応してもらって大変感謝しました。車の故障で大変な目にあったことは事実ですが、家族は全員無事だったし、こうしてJEEPを運転する機会にも恵まれたので、まぁいい経験だったかなと思えそうです。
最後の懸案はチャイルドシートです。日本でALAMOのオンライン予約をした際は2台のチャイルドシートを予約し、2台分の料金を支払っていましたが、LAXで車を借りるときにALAMOのスタッフが「1台分サービスしてあげる」と言ってチャイルドシートの注文数を1台に変更しつつ、2台のチャイルドシートを貸し出してくれたという経緯があります。そのため、今回は1台しかチャイルドシートが借りられないのではないかと心配しました。必要に応じて上記の経緯を話す必要があるかもと心の準備をしたうえで、デニースに「1歳用と3歳用のチャイルドシートがほしいのだけど」と伝えたところ「チャイルドシートは2つね、OK」と言ってほかのスタッフに大声で「チャイルドシートを2つ準備して! 1歳用と3歳用!」と伝えてくれました。頼りになるなぁ。
17:00 手続きはすべて完了。ホテルに向かって発進。
チャイルドシートを積み込み、Googleドライブと車を連携させ、行先をベネチアンに設定し、発進します。シートの角度があまりしっくりこないのですが、暗くなる前にホテルに着きたいので調整はあとまわしにして出発しました。出口のゲートは問題なく進んだものの、はじめてのJEEPは微妙に運転しずらく、慣れるまでに少々時間がかかりました。やはりシートをきちんと調整しておけば良かったかなぁと後悔しつつ、フリーウェイが意外と複雑で何度も降り口やジャンクションを間違えながら、25分ほどかけてベネチアンに到着しました。
なお、ベネチアンのパーキングには1つトラップがあります。ベネチアンの敷地に入るレーンは2つあり、その入口看板には右側レーンに「セルフパーキング」と書かれているのですが、セルフパーキングに行くには左側のレーンを進む必要があります。右側のレーンはホテルを通り抜ける道になっていて、そのまま走っているとベネチアンを出てしまうことになります。3年くらい前に来たときに学んだはずでしたが今回もこのトラップに引っかかり、ベネチアンホテルの周囲を1周する羽目になりました。そんなこんなで、ALAMOを出発してから40分ほどかかってようやくセルフパーキングに駐車できました。ようやく安堵できました。
全部で3時間ほどかかりましたが、すべてが無事に済んでよかったです。昨夜と今回の移動代として約100ドルは持ち出しとなりましたが、このくらいは運が悪かったと思って許容しようと思います。
19:07 (余談)夕食と散歩
長女が白米を食べたいと言っていることもあり、ベネチアンのフードコートに行くことにしました。妻と子どもたちはパンダ、私はチポトレにしました。実はパンダは過去に1回だけ行ったことがあり、そのときにあまり良い印象がなかったので敬遠していましたが、今回もらったらとても美味しく感じました。車関係のトラブルがすべて片付いたことや、超空腹だったことが関係している可能性もありますが、ともかく印象が大幅に変わりました。チポトレは相変わらず美味しかったです。ただ、スタッフによって盛り具合の差が大きいのも相変わらず。今回は控えめ盛りでした。
今回の自動車トラブルで英語によるコミュニケーション機会が大幅に増えたせいか、英語がスムーズに話せるようになっていて驚きました。駐在時代よりも英語が話せるのではないかと思いましたが、もしかしたら気のせいかもしれません。
夕食後、ベネチアン内に設置された川に沿って歩いていたら長女が靴を川に落としてしまったので、カスタマーサービスカウンターまで行ってスタッフにお願いし、マジックハンドで拾い上げてもらいました。
